正座した時の足のしびれを治す方法!その場でしびれを解消する即効性のある方法とは?

正座をした時、慣れていない人は100%足がしびれます。
そんな時、その場で足のしびれを治す方法を知っていれば、恥ずかしい思いをしなくて済むというもの。
例えば法要であったり、お茶席であったり、あるいは接待の場であったり。
歳と共に、そんな場面に参加する機会は増えてきます。
日本人としては馴染みのある正座です。
いざという時、足のしびれを解消する即効性のある裏技を、是非覚えておいてください。
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目次
足のしびれを、その場ですぐに治す方法
正座をした時は、膝から下の部分が体重を受けて圧迫されています。
そのため血管も圧迫されるので血流が滞り、末梢神経に酸素が行き届かなくなります。
この状態が長時間続くと、末梢神経の機能が鈍くなり、ピリピリとした電流を流して「これ以上続くと神経が麻痺してしまうよ」という危機を訴えます。
これが足のしびれであり、足の感覚がなくなって、立ちあがった時に転んでしまう原因です。
要するにしびれは、血流を促すことで解消するのです。
つま先を立てる
親指を立てて、ひざまずくような形で座ってみましょう。
かかとの上にお尻をのせます。親指がグッと外側に反り返っていますね。
これを「ギ座」といい、15~30秒続けるとしびれはなくなります。
そろそろ立ちあがらなくてはいけないなと思ったら、そっと腰を浮かせてつま先を立て、親指に刺激を与えましょう。
少しジンジンしますが、すぐに感覚が戻ってきます。
目立たない方法ですし、礼儀作法としても失礼ではないので、一番のおすすめです。
後ろへ歩く
立ちあがったものの、膝から下の感覚がなく、これは歩けそうじゃないと思った時。
そのまま後ろへ一歩、足を下げてみてください。
続けてゆっくりともう一歩、さらに一歩、後ろへ歩きます。
2~3歩後ろ歩きをするだけで、血流は回復します。
この時、後ろに人や物や段差がないか、確認するのを忘れないでください。
足を交差させる
足の感覚が全く無くなり、立ち上がることもできなくなった時、意思とは関係なく派手にひっくり返ってしまう危険があるので、無理をして動いてはいけません。
まず両手を前につき、腰を浮かせます。
感覚のない足を手で持ち上げながら、ふくらはぎのあたりで、上下に足を交差させます。
そのまま上体を戻して、また正座するように座り直してください。
30秒くらいで感覚が戻ってくるはずです。
ツボ押し
腰の一番くびれた部分の背中側、背骨の両脇あたりに「腎兪(じんゆ)」というツボがあります。
ここに親指を当て、ゆっくり回しながら刺激しましょう。
ここは、足のしびれやだるさに効果があるツボなので、血流が促されてしびれが治まります。
座ったままではなく、つま先を立てる「ギ座」をしてからツボ押しをするのが効果的です。
おでこの眉間や、口の周りなどにも、しびれに効くツボがあるといいますが、残念ながら効果はないようです。
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しびれない座り方のコツ
「正座」とは、正しく座ること。
足がしびれにくくなる座り方を覚えておくのも大切です。
姿勢を正す
背筋を自然に伸ばし、体の中心を意識するように座ります。
顎をすこし引き、体の重心が後ろへ反らないように、気持ち前のめりの体勢にします。
開いたかかとの間にお尻を収め、親指をわずかに重ねます。
かかとを開いてお尻を受け、足の甲の圧迫を軽減させることで、動脈の血流を確保するのがポイントです。
お尻で全体重を受け、足の甲を潰すような座り方をしないように気をつけましょう。
男性は、膝の間をこぶし一つ分開けると余分な力が抜けて、座りやすくなります。
体を動かす
目立たない程度に体を揺すって動かすのもいい方法です。
重ねた親指を上下入れ替えたりお尻を浮かせたりは、茶道の先生や、お寺のお坊さんなどがよくやっている方法です。
失礼にはあたらないので、気にせず取り入れてみてください。
時々足を横に出して、足の甲をさすってやるのもいいでしょう。
あまり大きく動くと目立つので、控えめに。
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ゆったりとした服装
体を締め付けるジーンズなどは血流を悪くし、しびれやすくなります。
事前に正座するとわかっている場合は、ゆったりとしたスラックスで参加するといいですね。
慣れる
実は正座は、腹筋や背筋を鍛え、体幹に働きかける座り方です。
正座に慣れることで、足関節の柔軟性を高めながら、しびれにくい座り方を覚えることができます。
下半身強化に加え、シェイプアップ効果もあるので、是非日頃から、正座を取り入れてみてください。
まとめ ―美しい正座でしびれを回避―
正座による足のしびれを治すには、血流が良くなるように、腰を浮かせたり足を動かしたりが基本です。
慣れないと難しいですし、ごそごそ動けない場合もあるかもしれません。
ですが、足が自分のものではないように動かず、人前で思いっきりコケてしまうよりは、はるかにマシだと思うのです。
恥ずかしがらず「正座に慣れていないので」と、一言断りを入れておくのも案外スマートな方法です。
そしてこっそり正座の練習をして、美しい座り方をマスターし、涼しい顔をして立ちあがる。
日本人として、誇らしい一場面ではないでしょうか。
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