歯ぎしりを治す方法を知りたい!歯ぎしりの原因と治し方を徹底解説!

歯ぎしりを治すにはどんな方法があるのでしょうか?
歯ぎしりを放っておくと歯が欠けたり、割れたりするだけでなく、顎(あご)にまで深いダメージを与えてしまいます。
また、歯ぎしりの多くは睡眠中に起きるので、当人は自覚しておらず、ほとんどの人は家族やパートナーからの「「あなたの睡眠中の歯ぎしりがうるさくて眠れなかった」という指摘で知ることになります。
歯ぎしりが続けば、周囲の人々の睡眠不足を招き、その結果、人間関係にまで悪影響が及ぶことにもなりかねません。
そんな怖い歯ぎしり。今回は歯ぎしりが起こる原因とその治し方についてご紹介します。
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目次
歯ぎしりを治す方法は、その原因を知ることから
1.歯ぎしりの原因は、ストレスか噛み合わせの悪さ
歯ぎしりの原因は主にストレスと言われています。
職場や学校、地域での人間関係、引越、人事異動、入学、家族の病気などの環境の変化等々、私たちは多かれ少なかれストレスに囲まれて生活しています。
当人も自覚していないストレスが、歯ぎしりとなって現れてくる場合もあります。
2.ストレスを減らす方法
日々の生活の中でストレスを無くすことは現実的に不可能です。
ですから、歯ぎしりを自分の身体からのSOS信号と受け取り、ストレスを少しでも減らすよう、生活を見直すことが必要になります。
意識して自分の自由な時間を確保し、趣味を楽しんだり、自然の中で過ごす時間を増やしたりして、ストレスをうまくコントロールすることを心がけてみてください。
良質な睡眠もストレス軽減には欠かせないものです。これを機に寝室の環境を整えましょう。
理想はホテルの部屋です。横になったときに照明や家電表示灯の光が直接目に入ってこないよう、家具の配置にも配慮してみてください。
また、ディスプレイからの強い光(ブルーライト)は脳を覚醒させ、質の良い眠りが得られにくくなるため、就寝直前のパソコン、スマホ使用は極力控えるようにしましょう。
3.かぶせ物による噛み合わせの悪さが原因のことも
また、歯の治療で歯にかぶせ物をしたことが、歯ぎしりを起こす原因になることもあります。
かぶせ物をした歯とその周りの歯の高さが合わなかった場合、歯同士がぶつかることを脳が感知して、同じ高さに揃えようと歯ぎしりを起こすと考えられています。
歯の治療後に違和感があった時は、面倒がらずに歯科医にその旨を伝えましょう。
4.物理的対処法としてのマウスピース
生活を見直し、睡眠環境も整えた、噛み合わせも悪くない、それでも歯ぎしりが治らないときに頼るべきは物理的対処法としてのマウスピースです。
次の項では、歯ぎしり用マウスピースについて詳しくご紹介します。
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即効性抜群のマウスピース!
歯ぎしり用マウスピースには即効性があります。
数年前ですが、筆者の家族の一人に歯ぎしりの症状が出たことがありました。
ほとほと困っていた私たちを救ってくれたのが「歯ぎしり用マウスピース」です。
マウスピースを使用したその夜から、歯ぎしりは嘘のようにピタリと収まったのです。
マウスピースを装着した当人に感想を聞くと、「最初の数日は違和感があるが、じきに慣れて気にならなくなった。」とのこと。
今夜も歯ぎしりが出てしまうのだろうかと心配する必要がなくなったことで、安眠することができたとも話しておりました。
歯ぎしり用マウスピースの使い方はとてもシンプルで、「就寝時に装着して、起床時に外す。外した後は洗って専用ケースに保管」たったこれだけです。
次の項では、そんな歯ぎしり用マウスピースの入手方法についてお知らせします。
歯ぎしり用マウスピースはどこで手に入る?
1.歯科医で製作してもらう
一番望ましいのは歯科医で自分専用のものを製作してもらうことです。
歯科医に行き、歯ぎしりで悩んでいる旨を伝えれば、特別な原因がない限り、マウスピースを提案してくれます。
歯科医でマウスピースを製作する場合の標準的な流れは以下の様になります。
問診→レントゲン撮影→上顎の歯型をとる→製作(1~2週間)→完成品を実際に装着した上での微調整を繰り返す→受け渡し
費用は歯科医によって多少ばらつきはありますが、保険適用で5,000円程度の実費負担とみておけばいいでしょう。
2.ネット通販やドラッグストアで買う
「歯医者に行く時間がない」「あまり費用をかけたくない」「いますぐマウスピースが欲しい」という人には、市販品のマウスピースがあります。
Amazonや楽天のサイトで「歯ぎしり」とキーワードを入力すると、歯ぎしり用マウスピースがズラッと出てきますので、その中から商品説明やレビューを参考に、自分に合いそうなものを探してみては如何でしょう。
気になるお値段ですが、1,000~2,000円の価格帯が多いようです。
ただ、市販品のマウスピースの場合、自分に合わないものを使っていると、噛み合わせが狂ったり、顎の関節に悪影響を与えることもあるそうです。
少しでもおかしいと感じたら、使用を中止し、速やかに歯科医に相談することをおすすめします。
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近年はボトックス注射による歯ぎしり治療も
ボトックスは美容整形のシワ取りに使われていることで有名です。
神経末端の組織の作用を抑制し、神経から筋肉への命令伝達を阻害する効果があります。
このボトックスを咬筋(顎の筋肉)へ注射することによって、噛む力自体を弱め、歯ぎしりを抑えようというわけです。
ただ、ボトックス注射による歯ぎしりの治療は日本ではまだ一般的ではなく、保険の対象外なため、費用も1回につき2~5万円と高めです。
現在のところ、ストレスコントロールや噛み合わせ治療、マウスピースで効果の出なかった人が、医師との相談の上で試してみるというパターンがほとんどのようです。
まとめ
筆者が歯ぎしりの音を初めて聞いた時の感想は、「こんな大きな音を出すほど強く歯をこすりあわせていれば、歯と顎への負荷はすごいものだろうな。」というものでした。
その時にかかる力は、一説には体重50㎏以上の人で100㎏にもなるとも言われ、これはクルミを割る力に匹敵します。
ストレスが主な原因と言われている歯ぎしりですが、実はそのことが科学的に証明されているわけではありません。
また、歯ぎしりを完全に無くす治療法も残念ながら見つかっていません。しかし、ストレスコントロール、噛み合わせ治療、マウスピース、ボトックス注射など、歯ぎしりの症状を抑え、歯や顎を保護する方法はいくつもあります。
歯ぎしりは放っておくと、歯を磨耗させ、その結果、歯が欠けたり、割れたり、ひいては顎の関節がおかしくなって口が開かなくなってしまう顎関節症をも引き起こしもします。
1日も早く対処し、歯ぎしりの悩みに別れを告げてしまいましょう。
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